プロダクトデザインの歴史は、19世紀にイギリスで起こった産業革命が始まりといわれています。その後、大量生産、大量消費に代表されるアメリカの産業社会、戦後日本を支えたプロダクト・アウトの産業構造など、多くの道具や製品が産業界側から提供されてきました。
その中でも、より快適で楽しく創造的な生活を提供するプロダクトデザインによる製品も生み出されてきました。このようなユーザー視点でデザインされたプロダクトは多くの人々に長く支持され愛用され続けられるプロダクトとして認知されるようになり、ロングライフデザインと呼ばれるようになったのです。
グッドデザイン・ロングライフデザイン賞
日本では、財団法人日本産業デザイン振興会が「優れたデザイン」を持つプロダクトに送るグッドデザイン賞という総合的なデザイン評価・推奨制度があります。この賞の中に、グッドデザイン・ロングライフデザイン賞という賞があり、多くの人々に長く支持され愛用され続けられるプロダクトに送られる賞となっています。2010年度の受賞製品を紹介すると、「ブラックブラックガム」、「ボンド 木工用」、「ビッグオレンジ(ボールペン)」があり、家具でいえば、2009年度に「エヌティー」が受賞しています。
我が家のロングライフデザイン
私が家具の仕事に就いてから思い出した事があります。それは、小さい頃、自分の家にあった家具や照明達のことです。今はその子供時代を過ごした家は引っ越してもうありませんが、日頃家具を触りながらふと思い出すことがあります。
父がデザインの仕事をしていた関係で、今思えばこだわりを持って選んだであろう今の時代も存在している椅子、キャプテンチェアやサイドチェア、PH5と言った有名所の照明等がありました。(まあ、リプロダクト物かもしれませんが...)当時はどんな家具がうちにあるのかなんて気にもしたことはありませんでしたが、その名前や形を仕事を通して知り、記憶の中にあった家具達と一致したのです。
普遍的なデザインで今の時代でも新しく見えるその家具たちの価値がいろんな意味で分かった気がします。キャプテンチェアの無垢の木の感触、当時は背面部分の木をひっこ抜きいたずらをしながら覚えたものです。母の掃除は照明まで手が回らず、いつも我が家のPH5はホコリにまみれていました。それらも今になって椅子や照明達のお陰で、懐かしい思い出となってよみがえりました。
ラヴファミリーが提案するロングライフデザイン
家の中に本物を置く。これは子供にも大人にもかけがいのない価値を生みだします。低価格商品、消耗のこの時代だからこそ「本物」を日常の中で肌で感じることが豊かな気持ちとなってその価値が始めて実感できるのではないかと思います。
今ラヴファミリーの店頭にもロングライフデザインプロダクトが展示されています。いつまでも変わらないデザインをお家の中に取り入れてはいかがでしょうか。